銀座教会
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銀座の鐘

「なすべきことが知らされる」

説教集

更新日:2020年06月30日

2020年6月14日(日)聖霊降臨後第2主日  花の日・こどもの日 主日家庭礼拝    藤田 健太 伝道師

使徒言行録9章1~9節

 今日は「花の日・こどもの日」です。例年通りであれば、今頃は、子どもたちが持って きてくれたたくさんの花束が、銀座教会の会堂を飾ることになっていたと思います。礼拝 のあとは、警察署や消防署を訪問し、日ごろの感謝の気持ちを伝えていたと思います。ご 高齢の方々を訪問し、みなさんの元気なお顔をお見せしたと思います。残念ながら、今年 はそれができません。けれども、そんな年だからこそ、私たちは立ち止まって、「花の日」 の本当の意味を考えてみたいと思います。日曜日に忙しくはたらく人たち、病気や体調の 都合で教会に来ることのできない人たちのもとにお花を届けます。それはなぜでしょう か?「花の日」に「わたしたちがなすべきこと」は何でしょうか?―今年の礼拝では、そ のことを、神様に向かってたずねてみたいと思います。

 今日の聖書のお話の最初の部分をもう一度読みます。「さて、サウロはなおも主の弟子 たちを脅 迫し、殺そうと意気込んで、大祭司のところへ行き、ダマスコの諸会堂あての手紙を求めた。それは、この道に従う者を見つけ出したら、男女を問わず縛り上げ、エルサ レムに連行するためであった。」

 サウロは「神さまのため、精一杯はたらきたい」と願っていました。けれども、サウロ が神様のためよかれと思ってやってきたことは何であったでしょうか。―「脅 迫し」、「殺 そうと意気込み」、「縛り上げ」、「連行する」…口にするだけでも、おそろしい言葉です。そこにサウロの間違いが見えてきます。サウロは神様を信じていました。けれども、 主イエス・キリストを信じていませんでした。キリストを神様と信じる人たちに罰を与え ることが、自分の「なすべきこと」だと思っていました。エルサレムで、キリストを信じ るステファノという人が「石打の刑」にされる姿を見ました。サウロはそれを正しいこと だと思いました。ステファノの死を目の当たりにして、「なおも主の弟子たちを脅迫し、 殺そうと意気込んで」、サウロはダマスコの町に旅立ちました。外国に暮らすキリスト教 徒をつかまえる許可をもらうため、エルサレムの大祭司にサインの入った手紙までもらい に行きました。

 神様は、間違った方向にすすんでゆくサウロをごらんになり、悲しまれました。ダマス コに向かう道の途中で、サウロは主イエス・キリストの声を聞きます。「サウル、サウル、 なぜ、わたしを迫害するのか。」「主よ、あなたはどなたですか?」「わたしは、あなた が迫害しているイエスだ。起きて町に入れ。そうすれば、あなたのなすべきことが知らさ れる。」

 主の声を聞いたとき、サウロは大変なショックを受けたと思います。神さまはイエス・ キリストを通して、私たちに近づいてきてくださったのだとサウロは気づきました。キリ ストを信じる人たちを迫害することは、キリストを迫害することなのだと気づきました。 キリストを通して神さまを信じる人たちを迫害することは、神様を迫害することなのだと 気づきました。自分が今まで一生懸命してきたことは何だったのかと思い、ショックを受 けました。地面から起き上がったサウロは何も見えなくなってしまいました。お付きの人 たちに手を引かれ、ダマスコの町までたどり着くことができました。しかし、そのあと三 日間、目が見えないままでした。食べることも飲むこともしませんでした。三日間、まっ 暗闇で何も見えない中、神様にひたすら祈って過ごしました。サウロは何を祈ったでしょ うか。「わたしのなすべきことを教えてください。」そう祈って過ごしていたと思います。

 サウロはまっ暗闇の三日間を体験しました。ところで、主イエスがお墓にお入りになり、 復活されるまでにかかった日数も三日間でした。「死にて葬られ、陰府に下り、三日目に 死人のうちよりよみがえり。」使徒信条にそのようにあります。まっ暗闇の中、苦しみ祈 った三日間、サウロのそばに主イエス・キリストがいてくださいました。三日目になり、 サウロの目は開かれました。三日目にサウロの目に光がさしこみ、サウロの新しい命が始 まりました。

 サウルを救ったのは、ダマスコに住むアナニアという名前のキリスト教徒でした。サウ ロが迫害してきたキリスト教徒が、サウロを救ってくれました。サウロが迫害してきたキ リストが、サウロを救ってくれました。サウロは神様に「今までごめんさない」と謝りま した。今度こそ、本当の意味で、神さまのために生きたいと願いました。「脅迫し」、「殺 し」、「縛り上げ」、「連行する」ことは、もう止めました。その代わり、人を「愛する」 ことに決めました。キリストが自分を愛してくれたように、自分も人を愛することに決め ました。キリストが自分に寄り添ってくれたように、自分も人に寄り添って生きることに 決めました。「なすべきこと」を神様から学びました。自分のはたらきを通してたくさん の人たちにキリストの愛を知ってもらうことが、サウロの「なすべきこと」になりました。

 私たちが、花の日にお花を届ける意味もそこにあります。キリストの愛を知ってもらう ため、私たちはお花を届けます。キリストが寄り添ってくださっていることを伝えるため、 私たちも出かけてゆきます。今年はお花を直接お届けすることはできません。けれども、 私たちがお花を届けに行くはずだったお一人お一人の上に、神様がご自分の愛を届けてく ださいます。神さまのおはたらきを信じ、祈りを合わせて、花の日のお祝いをしましょう。

祈り
 天の父なる神さま。礼拝再開から2週間がたちました。この間、私たちの歩みを守 ってくださってありがとうございます。日曜日にも忙しくはたらき私たちの生活を支えて くださっている方々がいます。体調のゆえに教会に来ることのできない方々がいます。ご 家庭に留まり、礼拝を守ってくださっている方々がいます。その方たちのもとに神さまが 力強い愛の言葉を届けてくださいますように。神さまが寄り添ってくださいますように。 「花の日・子どもの日」の礼拝をありがとうございます。銀座教会に集まる子どもたち一 人ひとりの健康をお守りください。ご家庭にも学校にも、神様の祝福がありますように。
主イエス・キリストのみ名によって祈ります。 アーメン

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